■スクリプトの使い方工夫(1)-フォントのサイズや傾きをランダムに
街の中で良く見かけるラーメン屋さんの看板とかメニューや室内POP、さらに色紙や絵文字ハガキなどの詩歌、さらにパンフレットやチラシなど、手書き風に書きなぐったような筆文字があります。それを作るには書家の心得も必要です。しかし、そうでない人にとってもっと自由に書けないか考えたところ、このスクリプトに当たりました。
邪道は重々承知の上で試してみました。もちろんスクリプトはウェブに流れているフリーの改編版です。無理がある事も事実ですが、工夫次第では使えそうです。かな?
二通りやってみます。まず、文章を用意します。この場合はフォントは何でも構いません。見本は「ヒラギノ」です。
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メニューの「ファイル」から「スクリプト」→「zin_fontsize_random.jsx」を選択します。この場合は、Illustratorのフォルダ中の「スクリプト」の中に置いてますので、直接見る事ができます。
実際にスクリプトを多く使う場合には、スクリプトがダイヤログボックスで現れる便利なフリーソフト(Mac版)「ScriptPalette〔ものかの 》 ScriptPalette〕」が便利です。
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スクリプトが自動で働き適用され、左図のようにサイズや角度のランダム表記が完成しました。全体の形は気にいるまで繰り返しする事もできますが、回数をやり過ぎると、ランダムが重ねて適用されますので形状差がきつくなります。やり直すには元に戻して適用する事がいいようです。また、長い文章の場合には時間がかかりますので、ご留意下さい。
このスクリプトはフォント指定はありませんので、どのメーカーのフォントでも使えます。 崩れたような筆文字系統はその効果が良く出ると思われます。
●参考サイト 「フォントをガタガタに〔OpenSpace〕」
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気に入ったフォルムが完成したら、任意のフォントに指定し直します。この場合は上が「ジンへなへな-M」、下が「ジン乱波-B」を指定してみました。いかがでしょう。
多少無理な感じもしない訳ではありませんが、気に入らない部分は手動で手直しすれば、かなりのレベルになると思います。
下の「ジン乱波-B」はフォルム違いのかなフォントは今のところ無いのでそのままですが、上の「ジンへなへな」などは、漢字とかなとをランダムに表示するスクリプトがありますので、このスクリプトを適用後に新たにフォントごとのスクリプトを適用すれば、漢字とかなとがランダムに表示されます。他の「キッド」や「へな風」「へなコンテ」も同じ事ができます。さらに「ポイントシリーズの花3書体」の3書体ランダム表示スクリプトも同じ事ができます。
この場合、何度適用してもサイズや傾きが変更されることはありません。
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■スクリプトの使い方工夫(2)-ジンキッドは漢字とかなもサイズも傾きも同時に
「ジンキッド-D」用には漢字とかなのランダム表示に加え、サイズも回転も移動もランダムに変えられるスクリプトを用意しています。これはひとつのスクリプトで全てができます。まだこれしかありませんが、要望とその必要性があれば他の書体も今後対応したいと思います。
ご意見を承ります。
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■スクリプトの改編の仕方(1)-サイズや回転や移動のカスタマイズ
文字のサイズや傾き回転、移動などのランダム表示を自分でカスタマイズするにはスクリプトの中身をいじることになりますが、初心者が主にいじれるところは左図の赤く囲まれた部分です。任意の数値に変えればそれでOKです。
しかし、スクリプトの中身を変えるにエンコーディングテキストエディタで行う必要があります。Macは「Jedit」、Windowsの場合は「Jmedit」など、様々なフリーソフトがあります。そして保存し直す時には、漢字コードは「UTF8」、改行コードはMacは「CR(Mac)」、Windowsは「CR+LF(DOS)」にする必要がありますので注意しましょう。
●対象スクリプト「zin_fontsize_random.jsx」
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■スクリプトの改編の仕方(2)-3書体ランダム表示のカスタマイズ
任意のフォントを3書体ランダム表示させるには、スクリプトの中の左図の赤く囲まれた部分をいじることになりますが、任意のフォントに変えればそれでOKです。これも上記の様にテキストエディタを使用して下さい。
また、フォント名はMacの場合、Font Book中で任意のフォントを選択し情報を見て下さい。その中の「PostScript名」です。Windowsの場合 、コントロールパネルよりフォントフォルダを開け、表示を「詳細」にして、上部のメニューの「ファイル名」になります。各OSのマニュアルをお読み下さい。
●対象スクリプト「ZinPointHana-3random.jsx」
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■ジンポイントシリーズの上手な使い方 -アビアランスを使おう!
「ジンポイントシリーズ」は一文字当たり2〜3個のイラストがついています。実践で使う場合にはそのイラストに色を付けたいところですが、フォントの特性上、文字の白い部分(特にイラストの中の部分)は透明になり、色は付けられません。
でもIllustratorには「アビアランス」という機能がついています。文字に色をつけた後、「新規線を追加」で別な色を適宜付けましょう。線幅も中の白い部分が無くなるくらいに太めに設定して下さい。また、ドロップシャドウなども付けるとよりポップな感じのデザインになります。
アイディアを駆使して素敵なフォントにして下さい。
●様々な活用例はこちら
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